喪服を通じ、子どもに命の大切さを@着物えり正

「人は死ぬ」その可能性は100%です。 命の有限性に気づくことで、あなたは今を懸命に生きる「生き方」を知り、共に人生を歩む人の「大切さ」を知ります。 人の命は儚いからこそ、命の尊厳が生まれます。葬式にお金をかけなくてもいい。 でも、大切な人の最期を弔う価値ある命として扱って欲しい。 喪服はそんな最も大切な日に、あなたが故人へ向ける温かい心を形にしてくれる着物なのです。 そうして、あなたの背中を通じ、子供たちに「死の尊厳=命の尊厳」を教えて欲しい。 それが、親から子へ伝える「心の伝承」なのです。  着物を通じ、家族の幸せを。えり正

【絵本】 葉っぱのフレディ ~いのちの旅~


「私の仕事を通じ、子どもに命の尊厳を伝える社会貢献がしたい!」
私がそう考える、きっかけとなった絵本です。 
また、私に子どもが生まれたら必ず読ませてやりたい、絵本でもあります。

「何のために生きているのか、何故この社会に生まれたのか」
「今を生きる」私たちに、そんな多くの【気づき】を与えてくれます。



【葉っぱのフレディの一節をご紹介】
ぼくらは 春から冬までの間 ほんとうによく働いたし よく遊んだね。まわりには月や太陽や星がいた。人間に木かげを作ったり 秋には鮮やかに紅葉してみんなの目を楽しませたりもしたよね。それはどんなに 楽しかったことだろう。それはどんなに 幸せだったことだろう。


「自分のためだけに生きるより、他人のために生きる」
そのほうが、私たちは、ずっと、ずーっと大きな幸せを手に入れることができます。家庭や仕事で悩みをお持ちの方は、ぜひ。


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 葉っぱのフレディ―いのちの旅葉っぱのフレディ―いのちの旅
著者:レオ バスカーリア
童話屋(1998-10)
おすすめ度:4.5
販売元:Amazon.co.jp
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【日本人の美しい無宗教 3】実は日本人の慣習・しきたりは、立派な信仰でした。

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【葬儀式(葬式)・年忌法要(法事)】

お坊さん_葬式

亡くなった故人の魂をあの世に送り出す儀礼が「葬儀式」です。
死んだ直後の霊は不安定なことから恐れられますが、年忌法要-いわゆる法事によって故人を供養し、三十三回忌の弔い上げをもって「ご先祖さま」になると信じられてきました。
家の神様-「ご先祖さま」であるとともに、村の神様-「氏神さま」として、そして、家族や地域がまとまる「絆」の象徴として、家庭や神社に祀られていました。

冬は山の神として、夏は田の神として、草葉の陰から子孫を見守っています。ときには、子孫として生まれ変わりもします。
あくまで仏教は魂を神様へ昇華してくれる儀礼であって、日本人が最も篤く信仰していたものは「ご先祖さま」だったのです。


【七五三・お宮参り-通過儀礼】
 七五三2_昔の人

氏子入りする7歳になる前に死亡する乳幼児が
非常に多かった中世の日本。
そんな時代に「7つ子祝い」と「初宮参り」が生まれました。
死なせずに育てることが難しいからこそ、わが子の「健やかな成長」に対する願いは、真剣なものでした。
だから、庶民を守る土着の神-氏神さま(村人たちのご先祖さまが集まり融合した神様)に、その願いを託したのです。


【お正月・お彼岸・お盆-年中行事】
初詣

ご先祖さまは、盆や正月に子孫が住む家を訪れる、と信じられてきました。正月はご先祖さまが年神さまとして、新しい年の穀物の実りをもたらし、人々に新しい年の生命を与えてくれました。
(※お盆は前の記事参照)

そして、お彼岸には各家庭でぼた餅(おはぎ)などを仏壇に供え、墓参りをしてご先祖さまの供養をします。
嬉しい、悲しい、その節目には墓に詣でて、ご先祖様に報告する。
こうして、正月、彼岸、盆を各家庭でご先祖さまとひと時を過ごすことで、ご先祖さまを中心とした家族の絆が生まれてきました。


【遠足・花見・潮干狩り-季節行事】
家族でピクニック

昔からの風習に「野遊び・磯遊び」があります。
農作業が忙しくなる前に、家族で山野に遊びに出掛けました。古来より、ご先祖さまは、冬は山に住み「山の神」として子孫を見守り、春になると山から降りて「田の神」として子孫を守ってくれている、と信じられていました。
そこで実際の農作業に先立って、田の神を山から迎えるための行事が「野遊び」でした。
ごちそうを持ち寄って宴を開くことは、山の神と食事を共にし、ご先祖さまとの結びつきを強めるためでした。その「野遊び」の行事が「遠足や花見のルーツ」であり、同様に「磯遊び」が「潮干狩りのルーツ」であると言われています。

サラリーマンやOLたちが桜木の下で飲食を共にする。
それは、ご先祖さまに仕事の実りを願う日本人の遺伝子が、私たちに組み込まれているからかもしれませんね。



(おわり)

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【日本人の美しい無宗教 2】ご先祖さまを通じ、家や地域に心の絆が生まれていました。

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「宗教という言葉は、キリスト教を意識して生まれた訳語」
キリスト教

日本人の私たちは、宗教と聞くとすぐに「教祖様がいて、厳格な教義と壮麗な教会がある組織」をイメージします。
その訳は、宗教という言葉が生まれた背景にありました。
明治維新の直後、「信教の自由」を迫る欧米列強国と、不平等条約を解消したい日本政府。しかし、天皇中心の国家神道を国民に浸透させたい政府は、「神道は宗教ではない。だから、天皇を国民に崇拝させても『信教の自由』には抵触しない」というスタンスを打ち出しました。

だから、日本人の心に根付く土着の信仰-ご先祖さまや氏神さまを祀る神道は「宗教」ではない。その上、キリスト教のような「教祖がいて、経典があり、教会がある」宗教は信じていないから、「わたしは無宗教だ」という意識が国民に広がりました。それが、今日の日本人が持つ宗教観につながっているのです。


「宗教は、日本人の日常生活に屈服し、慣習となった」
お盆

釈迦は「死後の世界を考えるのは無駄である」と述べています。そういった面では、私たちが葬式や年忌法要で執り行われる死者の浄化は、本来の仏教の姿ではありません。
しかし、それは、古くから日本人が先祖崇拝を重んじる「神道」に、仏教側が妥協して生まれた独自の信仰の在り方です。また、日本人の日常生活に合うよう生まれた知恵でもありました。

私たちの慣習やしきたりは、立派な宗教です。
「神様、神様」と言わずとも、日常の営みができる日本人。
「宗教、宗教」と言わずとも、心の支えがある日本人。

それは、身近な存在に「ご先祖さま」がいたからでした。
普段の日は、草葉の陰から子孫を見守ってくれている。
大事な日には、神のご加護を子孫に与えてくれる。
そんな心の拠り所があったからこそ、
いくら苦しい生活であろうが、家族は幸せでした。

しかし、厳格な教義もなく、布教活動も一切しなかった土着の信仰。そんな宗教が、どうやって日本中の人心に浸透していったのでしょうか。

強力な布教手段がひとつだけ持っていました。
それが「慣習」であって「しきたり」です。
(※次のページ参照)
通過儀礼、季節行事、年中行事を繰り返すことで、自然とご先祖さまと接することができる。そして、ちゃんと慣習を執り行う親の背中を見て、その子どもは親や先祖の心をしっかりと受け継ぐ。そんな心の伝承、つまり、布教活動が日常生活の中で、自然とできていた訳なのです。


「ご先祖さま-それが日本人が信仰する中心」
墓参り

日本人は、死者を神の一種である「ホトケ」と呼びます。
そのホトケさまをちゃんと供養することで、家族が信仰する神=ご先祖さまとなり、地域住民が信仰する神=氏神さまとなりました。

ご先祖さまや氏神さまを信仰することで生まれる、家族や地域の絆。それこそ、先人たちが大切にしてきた「日本人の精神」でした。

報道番組を見ていると、悲しいというより、寂しく感じるニュースが最近多いですよね。とくに家族や地域で起きる事件で、そう感じます。

生活の物質的豊かさや便利さなど、合理性のみを追求し続け、長年の慣習がいとも簡単に捨てられてきました。
そのツケが回ってきたのではないかと、かつての日本を知れば知るほど、私はそう思うようになりました。

もう、昔の生活には戻れません。
しかし、先人たちが遺してくれた「慣習やしきたり」の本質を知り、大切なことをちゃんとする、ほんの少しでいいから面倒臭いことをする。それだけで、先人たちが築いてきた精神的遺産-家族や地域の「和」、「まとまり」、「心の絆」が生まれる、私はそう信じています。


【人生で最も大切な通過儀礼を大切にすること】
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子どもはあなたの背中をよく見ています。
先祖を大事にしても無駄だと言う他人ではなく、
あなたの子どもは、あなたを見ています。

他人は他人。あなたはあなた。
黒紋付着物(喪服)を着て欲しい、それだけが私の願いです。

故人の人生が完結する、最も大切な通過儀礼。
お世話になった人だからこそ、
最大限の礼儀を持って、葬式に臨んで欲しい。

故人へ向けるあなたの想いが強ければ、強いほど、喪服を着て欲しい。第一礼装の着物を着ることで、発する言葉より大きな「御恩返しの心」を、きっと遺族や参列者に伝えられるから。
血縁や家系を示す家紋-つまり、ご先祖さまを身にまとうことで、先祖から受け継いだ心を、きっと子どもに伝えられるから。

大切な日に、大切な人のために、あなたの心をカタチにする。
それが、家族の幸せにつながる、そう強く信じているえり正店主でした。

(次ページへ続く)


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【参考文献】

日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)日本人はなぜ無宗教なのか (ちくま新書)
著者:阿満 利麿
筑摩書房(1996-10)
おすすめ度:4.5
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無宗教こそ日本人の宗教である (角川oneテーマ21)無宗教こそ日本人の宗教である (角川oneテーマ21)
著者:島田 裕巳
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